Single Server 構成(with built-in database)のインストール手順

投稿者: | 2009年11月20日

SharePoint Server 2010 beta2をSingle Server構成でインストールする手順です。

Single Server構成とは

Single Server構成とは、1台のサーバーにSharePoint ServerもDatabaseもすべてインストールして稼動させる構成になります。
この構成は拡張性がないため、本番環境での使用はお勧めできません。
開発環境や検証環境に限って使用することをお勧めします。
Single Server構成に関することは、msdnオンラインの以下のドキュメントに載っています。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc263202(office.14).aspx

インストール手順

0.準備
インストールを始める前に、以下のドキュメントを見ておいてください。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc262485(office.14).aspx

これを読んで、必要なことをあらかじめやっておかないとインストールではまります。
特にメモ欄に書いてあることは要注意です。
山崎さんのブログにその辺のことがまとめて書いてありますので、ご一読を。
http://shanqiai.weblogs.jp/sharepoint_technical_note/2009/11/sharepoint-server-2010-%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%A6%82%E8%A6%81.html

1.インストールファイル実行
msdn subscriptionのサイトからダウンロードしたファイル[ja_sharepoint_server_2010_beta_x64_x16-19252]を実行します。
すると、ファイルが展開されてスプラッシュウィンドウが表示されます。
sps2010inst-1

sps2010inst-2

 

2.インストール前の確認
スプラッシュウィンドウが表示されてすぐに、以下のインストールメニューが表示されます。
sps2010inst-3

このウィンドウから各種ドキュメントを開くことができます。
今はまだ英語のドキュメントですが、結構しっかりと書いてあります。
ただし、[ハードウェアとソフトウェア要件の確認]のリンクをクリックして開かれるページにあるリンクは、正しいページにリンクされていません。
おそらく本当は以下のページが表示されるべきなのでしょう。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc262485(office.14).aspx

必要なドキュメントを確認したら、次の手順に進みます。

3.必須コンポーネントのインストール
インストールメニューで[ソフトウェア必須コンポーネントのインストール]をクリックすると、Microsoft SharePoint 製品とテクノロジ 2010 準備ツールが起動します。
このツールは、SharePoint Server 2010をインストールするのに最低限必要となるコンポーネントが、サーバーにインストールされているかどうかをチェックし、インストールされていないものがあればインストールしてくれます。

ちなみに、必須コンポーネントのインストールにより、以下のコンポーネントがインストールされます。
• アプリケーション サーバーの役割、Web サーバー (IIS) の役割
• Microsoft SQL Server 2008 Native Client
• Microsoft “Geneva” Framework Runtime
• Microsoft Sync Framework Runtime v1.0 (x64)
• Microsoft Chart Controls for Microsoft .NET Framework 3.5
• Microsoft Filter Pack 2.0
• Microsoft SQL Server 2008 Analysis Services ADOMD.NET

操作は、[次へ]をクリックしていくだけなので非常に簡単です。
sps2010inst-4

sps2010inst-5

sps2010inst-6

sps2010inst-7
これで、必要なコンポーネントがすべてインストールされました。

4.SharePoint Server 2010 のインストール
必須コンポーネントのインストールが終わると、インストールメニューに戻ります。
ここで、[SharePoint Serverのインストール]をクリックします。
sps2010inst-8

すると、以下の画面が表示され、少しすると次の画面が表示されます。
sps2010inst-9

5.プロダクトキーの入力
msdn subscriptionから取得したプロダクトキーをここで入力します。
入力するとその場でキーの検証が行われ、問題なければ[続行]がクリックできるようになるので、これをクリックします。
sps2010inst-10

6.ライセンス条項への同意
問題なければ同意して、[続行]をクリックします。
sps2010inst-11

7.インストール方法選択
SharePoint Server をインストールするにあたり、どのような構成でインストールするかを選択します。
sps2010inst-12

タイトルにもあるとおり、今回はSingle Server構成ということで、[スタンドアロン]を選択します。

8.インストール開始
以上で、インストールの設定は完了です。
あとはインストールが完了するのを、じっと待ちます。。。
sps2010inst-13

9.インストール完了
インストールが完了すると以下の画面が表示されます。
sps2010inst-14

SharePoint Serverはインストールしただけでは動きません。
このあと、動かすための設定を色々とやっていきます。
それについては、別記事でまとめたいと思います。