SharePoint Framework v1.15 の変更点

投稿者: | 2022年7月9日

2022年6月21日に SharePoint Framework v1.15 がリリースされました。

この記事では v1.15 の変更点について、ダイジェスト的にまとめたいと思います。
元ネタは以下のリリースノートになりますので、詳しく見たい方はリリースノートを参照してください。
SharePoint Framework v1.15 のリリース ノート | Microsoft Docs

新機能

v1.15 で追加された機能の一覧です。

フォームカスタマイザー拡張機能のリリース

  • リスト及びライブラリの参照、登録、更新フォームに対して、フォームのビジュアルデザインの変更、保存ボタンクリック時の処理追加などが可能

コマンドセットの更新

  • コマンドセットで廃止された onListViewUpdated イベントの代わりに listViewStateChanged イベントを使用するように更新

イメージヘルパー API のリリース

  • SharePoint Framework のコードから、SharePoint に保存されたページやドキュメントの自動生成されたサムネイル画像と、SharePoint に保存された画像ファイルの最適化されたURLにアクセスすることが可能

Viva Connections アプリの位置情報アクションの追加

  • Viva Connections アプリにて、位置情報に関する「位置情報を取得する」アクションと「位置情報を表示する」アクションが追加

サポートバージョンの更新

  • Node.js v16 をサポート
  • Microsoft Graph JavaScript SDK v3 をサポート
  • TypeScript v4 をサポート

プレビュー機能

v1.15 でプレビューとして追加された機能で、v1.16 以降で正式リリースとなります。
これらの機能は v1.14 の時からプレビューで追加されていました。

  • アダプティブカード拡張機能のカードビューのキャッシュ機能追加
  • アダプティブカード拡張機能のエラーハンドラメソッドの追加
  • アダプティブカード拡張機能の新アクション (メディア選択、場所の取得・表示) の追加

その他、前バージョンで非推奨となっていた API の削除や多数のバグフィックスを含みます。

Docker ファイルの紹介

SharePoint Framework v1.15 に対応した Dockerfile が github で公開されていますので、必要に応じて利用してください。

docker-spfx/Dockerfile at master · pnp/docker-spfx (github.com)