SharePoint Server 2007 の最初の構成

投稿者: | 2006年9月6日

SharePoint Server 2007のインストールが済んだので、次にSharePoint Serverの構成をします。
ちなみに、SharePoint Serverをインストールするときに、スタンドアローン構成でインストールをすると、これから説明する設定もぜーんぶ自動でやってくれるみたいです。
ただ、何度もいうようにDBはデスクトップエンジン(Express Edition)になりますが。

1.製品とテクノロジ構成ウィザードを起動します。
[スタート]-[すべてのプログラム]-[Microsoft Office Server]-[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード]をクリックしてください。
ウィザードが起動したら[次へ]をクリック。

2.IIS、SharePoint Administration Service、SharePoint Timer Serviceが開始またはリセットする必要がある場合があるというメッセージが表示されるので[はい]をクリック。

3.これが最初のサーバーファームになるので、[いいえ、新しいサーバーファームを作成します]を選択して[次へ]をクリック。
ちなみに、サーバーファームとは、複数のSharePoint Serverをひとつの固まりとして扱うための仕組みです。
たとえば、サーバーファーム内に1台しかサーバーが存在しない場合、この1台のサーバーでSharePoint Serverのサービスをすべて実行する必要があるのですが、
サーバーファーム内に複数のサーバーが存在する場合は、サーバーAではExcelサービスと検索サービス、サーバーBで残りのサービスを実行させるというように、負荷を分散することができます。
ちなみに、実験環境では1台のサーバーでサーバーファームを構成するため、すべてのサービスがこのサーバーにセットアップされます。
ちょっと重いです・・・

4.構成データベースの位置を指定します。
データベースサーバーはサーバーファーム内のすべてのサーバーがアクセスできる場所を指定します。
今回はこれが最初のサーバーでしかも1台のサーバーにすべてセットアップするので、データベースサーバーにはこのサーバーのコンピュータ名を入れます。
データベース名は適当に。
ユーザー名は、サーバーファーム内のサーバーが所属するドメインのユーザーを指定します。
今回はサーバーが1台なのでローカルのAdministratorにします。
ユーザー名は「ドメインユーザー」の形式で入力する必要があるので、「コンピュータ名Administrator」となります。
全部入力したら[次へ]をクリック。

ここでデータベースサーバーにアクセスできなかった場合には、「データベースサーバーに接続できないか、または、データベース名が存在しません…」といったエラーが出ます。
もう一度設定を見直すなどして、エラーを解消しないと次へ進めません。

5.SharePointサーバー全体管理Webアプリケーションを構成します。
SharePointサーバー全体管理Webアプリケーションは、サーバーファーム全体の管理と各SharePointサーバーの管理をするためのサイトです。
このサイトにアクセスするためのポート番号を指定する場合は、[ポート番号を指定する]にチェックをいれて隣のテキストボックスにポート番号を入力します。
特にこだわりがなければチェックしなくてよいかと思います。
ファイアウォール越しに管理サイトにアクセスするようなニーズがある場合は、明示的に指定したほうが良いと思います。
セキュリティ設定の構成は、Kerberosを使いたいという要望がなければNTLMでよいでしょう。
全部指定したら[次へ]をクリック。

6.構成設定を確認します。
特に問題なければ[次へ]をクリック。
[詳細設定]ボタンは、SharePointサーバーをActiveDirectoryに参加させている場合に有効になるらしいです。
今回はADに参加していないので実際のところどうなるかはわかりません。

7.SharePointの構成が始まります。

8.構成完了。
構成成功というメッセージは少々スリリングな気がしますが。。。
[完了]をクリック。

9.サーバーの全体管理のサイトが開きます。
前のバージョンに比べてずいぶんとイメージが変わりました。
サイトを触ってみるとわかるのですが、操作感も見た目も非常にわかりやすくすっきりしていて、前バージョンよりもかなり洗練された感じがします。
これで構成は完了です。
この後は、最初のWebアプリケーションを作成します。